夫の転職

【実録】転職先未定でも夫の転職を反対しなかった3つの理由

運転免許以外、特筆すべき資格もない。

中小企業で細々と働いている。

そんな、普通のサラリーマンの夫

「仕事を辞める」と会社に言って帰宅した。

その時、「いいよ、仕事辞めてしまおう!」

はっきり言い切れた理由を3つ書いていきます。

定年まで働き続けられる環境ではなかったから

勤務先は夫にとって厳しい環境だったため、

いつかは転職活動をしなくてはならない状態でした。

ブラック企業で心身が削られていたから

アラサーママが義実家同居を決断した3つの理由」でも書いていますが、夫の勤務先はいわゆるブラック企業でした。

夫のブラックな勤務状況

休日出勤15連勤当たり前
・毎日帰宅は22時
在宅勤務の日は休みとして計上
・若くしてすぐに管理職になり残業手当なし

仕事を辞める直前の夫は毎日疲弊して帰ってきて、朝起きるのもやっと。

毎日、仕事行きたくないなぁと重い体を起こして出勤していました。

こんな生活を続けていたら、いつか心身に不調をきたし、

倒れてしまうことが目に見えていました。

ただでさえ、生真面目で抱え込みすぎてしまう夫は、

期限に追われて、お腹が痛くなることもありました。

若いうちはなんとかなっても、これから何十年も続けられる仕事ではありませんでした。

コロナによる経営悪化で先行きが不安だったから

コロナによる影響を受けやすい業種であったため、

コロナ禍で急激に業績が悪化し、同世代の職員が何人も転職している状況でした。

コロナが収束すれば多少の業績回復は見込めましたが、コロナの影響が長引きました。

仕事がなく休みになる日もあり、ボーナスのカットなど収入面に影響が出ている職員もいました。

コロナがいつ終わるのか、先が見通せない状況で、

このまま今の職場で働き続けるのが良いのか不安な状況でした。

昇進したいと思える組織ではなかったから

端的にいうと、夫に向いている組織ではありませんでした。

昇進するとかなり経営責任を負うようになり、さまざまな経営の決定権を持てる組織でした。

そして、ポストが比較的空いており、すぐにでもそのポジションに昇進できるような状況でした。

夫は良く言えば、「誰の話も聞ける優しい人」でしたが、

悪く言えば、「八方美人で優柔不断な人」でした。

上に立っていろんな人から様々な意見をぶつけられても、

自分の考える経営方針を示せるようなタイプではありませんでした。

同僚からも「申し訳ないけど、この仕事向いてないと思うよ」と、

言われていたようです。

働きながらの転職活動が難しかったから

できることなら働きながら転職活動をしてほしいと思っていましたが、

現実はなかなか厳しいものがありました。

転職活動をする時間がなかったから

とにかく休みがなく、転職活動に割く時間がありませんでした。

帰ってきたらとにかく早く食事をして、寝て。

いちばんに睡眠時間を確保するような生活でした。

私は夫によく、

「スキマ時間を使って、転職活動したら?」

「子供もいるし、お父さんが無職はまずいよー」

とか言っていました!

夫からすれば、「できてたらそうしているよ!」と思っていたに違いありません。

当時は甘えだと思っていたのです!!

ただでさえ休日出勤の代休も取れずに、どんどん溜まっているのに、

転職活動のために休みを取ることなど到底できません!

夫の立場になって考えればすぐに分かることです。

今は反省しています…。

ごめんよ!!

夫!!

すぐに辞めると言い出しにくい環境だったから

夫の勤務先はどんどん先の予定が埋まっていく会社でした。

半年以上前から担当者が決まっていくのです。

私は夫に、

「決まってしまっても辞めるって言えば、後任の人ができるよー」

と、これまた楽観的に言っていました。

そう分かっていても実情はなかなか言い出せないんですよね!

責任感があって、真面目がゆえに周りのことが気になってしまうのは仕方ないことです。

夫が無収入になってもやりくりできそうだったから

夫が仕事を辞めるとなれば、まず一番に考えるのは収入のことでした。

その時初めて、夫が無収入になったらどうなるかをイメージしました。

その結果、意外となんとかなるということに気づきました!

夫婦共働きだったから

共働きだと一方が仕事を辞めた場合も、

「世帯収入が0になることはない」という安心感があります。

夫が仕事を辞めた時、私は育休中でした。

でも、いざとなれば、

予定より早めに復帰して、私が働くのでもいいな」と考えるようになりました。

その場合、少し生活水準は下げなくてはなりませんが、

生活していけないほどではありませんでした。

半年以上暮らせる生活防衛費があったから

ボーナスなどを貯めていたものが数百万円ありました。

だいたい毎月の生活費が20万円程度だったので、

贅沢しなければ家族3人が半年以上は暮らせるお金がありました。

また、色々と条件はありますが仕事を辞めた後は失業手当もあります。

ある程度蓄えがあれば、転職活動の時間を稼ぐことができます。

夫の実家に帰り生活費を抑える選択肢があったから

あとは支出をいかに抑えるかということです。

当時は賃貸マンションに住んでおり、家賃が月に6万円かかっていました。

現在は夫の実家に同居させてもらって、家賃を抑えています。

月6万円の出費はかなり大きいです!

これについては実践できる方、できない状況の方がいらっしゃると思いますが、

できる範囲で支出を抑えて、やりくりできる方法を模索してみるのもひとつの手段です。

さいごに

私は今まで、

「仕事を辞めるのは次の勤務先が決まってからが良い」

と信じて疑っていませんでした。

夫が無職になり、収入が減少するリスクばかりに目が行っていました。

しかし、今回の経験から必ずしもそうは言えないと実感しました。

夫が無収入になることをイメージすると、

「意外となんとかなりそうだ」と気づくことができたからです。

そして、収入面の不安が払拭されたら、

「今すぐ仕事を辞めて転職活動した方がいい」と考えが180度変わったのです。

リスク0の人生なんてありません。

リスクを許容しながら、いい選択ができるよう心がけていきたいと思った経験でした。

私たちの体験が皆さんの何かの参考になれば幸いです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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