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包丁研ぎでの発見:愛用品を大事に使う幸せ

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包丁が切れなくなる日が来るとは思っていましたが、ついにその日がやって来ました。
いやいや、以前よりうすうす感じてはいたんです。
切るもの切るものがしっかり切れておらず、つながっているのを知っていました。
それでも力任せに切っていました。

昔は父がこまめに砥石で研いでくれていたのですが、今は研ぐ人がいません。
他にも包丁はあるのですが、使い勝手が悪く、結局この包丁を使っていました。
でも、切れ味も悪い上に包丁の柄も黒く傷んでいて、さすがにどうしようかと考え始めました。

悩んだ挙句、刃物屋さんにお問い合わせの電話をしたら「持って来ていただいたら研ぎますよ」と言われました。
でも、そこは車で1時間ほど走ったところの商店街の中にあるお店なんです。
持っていこうかと思ったのですが、少し不安になりました。
それは、職場の人に聞いた話で「知人が草刈りに使う鎌を軽トラの荷台に置いていたら警察に職務質問をされた」と言う話を聞いていたからです。
もし途中で落としたら、大事件になるのではと不安になりました。

そんなある日、主人がチラシを持ってきました。
それは「包丁研ぎます」という小さな広告でした。
すぐ近くのスーパーだったので、包丁を新聞でぐるぐる巻きにし、さらに細長い紙袋に入れ、厳重警戒して持っていくことにしました。

スーパーの入り口の前に、いかつい顔をした大きな男性の研ぎ屋さんがいました。
包丁を見るなり、「これ曲がってない?大丈夫かな?」
「柄を割ってみないとわからないけど、よく中の方が錆びていて無理な時もあるから、割ってみてもいい? 」と聞かれました。
嫌とは言えずうなずくと、カンカンと柄を真っ二つに割られました。
「大丈夫みたい、研いでいるからゆっくりお買い物してきて」と言われたのでスーパーで買い物をすることにしました 。

20分ぐらいしてから戻ると、我が家のものだろうかと見違えるくらい、柄も新しくなって新品のようでした。

おじさんから「包丁に特製って彫ってあるものってほとんど特製じゃないんだけど、これはなかなかいいものだね」と褒められました。
包丁1つでも、褒められると嬉しいものです。
1500円かかりましたが、見事に包丁は息を吹き返しました。

もちろん帰りもしっかり包んで持ち帰りました。
家に帰ってきて食材を切ってみたら、切れ味は抜群によかったです。
一度は捨てて新しい包丁を…と思っていましたが、これもありかなと感じました。

断捨離でどんどんものを捨てていた私ですが、捨てる前に今一度立ち止まって考えることも必要だと気づきました。
包丁がこんなに綺麗になるなんて、嬉しい限りです。
これなら苦手な料理も頑張れそうですね。
なにはともあれ銃刀法違反で職務質問を受けなくて良かったと思う今日この頃です。